以前CentOSに導入したjfbtermのもっさりした動作がたまらなく嫌なので、試しに軽くて速いという評判のFbTermをDebianに導入してみた。
評判の通り、FbTermはjfbtermと比較してはいけないと思うくらい、速くて軽かった。「さらばjfbterm」と言うのもうなずける。
実はjfbtermを導入する時からFbTermの存在は気になっていたのだけれど、CentOSに流用できそうなパッケージや、導入に成功したという記事を見つけられなかったので、FbTermの導入はあきらめていた。
だが、実際にその軽さと速さを体験してしまうと、やっぱりCentOSにも導入できないかと考え始めてしまうのが私の悲しい性(苦笑)。
というわけで少し調べてみたところ、fbtermのdeb形式のパッケージを作って公開しているKeN’s GNU/Linux Diaryというサイトがtar.gz形式も公開していたので、それを使って導入にチャレンジしてみることにした。
結論から言えば、導入はあっさりと成功し、簡単に動作させることができた。
導入から動作確認までの流れは、以下の通り。
# KeN's GNU/Linux Diary のサイトからリンクを辿ってfbterm_1.1.orig.tar.gzをダウンロード。 wget -q http://kmuto.jp/debian/mtu/pool/main/f/fbterm/fbterm_1.1.orig.tar.gz # tar.gzを解凍して、ディレクトリを移動。 tar zxvf fbterm_1.1.orig.tar.gz cd fbterm-1.1.orig ./configure # とすると、不足しているパッケージがあればわかるので、適宜導入。 # freetype-develパッケージを用意(freetype2-develに相当するらしい)。 sudo yum -y install freetype-devel # fontconfig-develパッケージを用意。 sudo yum -y install fontconfig-devel # gpm.hが無いとの警告が出力されるので、gpm-develパッケージも用意。 sudo yum -y install gpm-devel ./configure # とすると、今度は無事にMakefileが生成されるので、make、make install。 sudo make sudo make install
私の環境では/usr/local/bin/以下にfbtermがインストールされたのが確認できた。
ここまでできたらあとは再起動して、GRUBの起動時に起動オプションとして
vga=771
など、好みの解像度を指定すれば、フレームバッファモードで起動する。
ログインしたら、環境変数LANGの値が “ja_JP.UTF-8” となっていることを確認して、fbtermを起動。
下の画像は、「man man」を表示してみたところ。ちゃんと日本語を表示できているし、軽くて速い。
gpmもサポートしてくれているので、作業が楽です。
なお、今回FbTermを導入した私のCentOSの環境には、OSインストール時に「Package Group selection」の段階で
- Base
- Editors
- GNOME Desktop Enviroment
- X Window System
4つを選択してインストールしている。
もしもこのエントリを参考にFbTermを導入を試みたけれど、うまく動作しないという方はヒントになれば幸い。ちなみにCentOSのバージョンは5.5。
それにしても、CentOSにFbTermを導入する記事が検索結果にヒットしないのは、簡単すぎるからだろうか、それとも何か問題があるからだろうか?
参考
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